morita

STORY03

豊かな森林を
未来に残したい

森林に恵まれた国土を持つ日本は、古来より自然と共生し、暮らしを営んできました。長い時を経て育まれてきた資源を現代社会に合った形で活用し、本当の意味でのメイド・イン・ジャパンのものづくりを実現するため、私たちは国産木材にこだわった家具づくりをはじめました。この理念の実現は、まず木材を選ぶことから始まりました。
杉、ヒノキ、くすのき…質の良い木材の安定的な供給を目指して、九州地場を中心に各地の木材問屋とつながり、時には社長が森林地を実際に視察し、素材を吟味。地道な活動の積み重ねから、長く愛される家具が生まれます。そして私たちの取り組みは、日本の林業を活性化し、豊かな森林を守ることにもつながると考えています。一生涯、持ち主の暮らしに寄り添う家具を生み出し、次世代まで恵みの森を残す。それが、私たちの描く未来です。

1つの木材に
新しい命が宿るとき

木は、生きて、呼吸をしています。一つとして同じものはなく、湿気を含んで膨張したり、乾燥したりと、湿度や季節で状態が変わるため、無垢の木材を質の良い状態で保存するには、万全の注意が必要です。
1年ほど大切に寝かせて、木材の機嫌が良くなってきたところで、ようやく職人の出番です。滑らかな断面、絶妙な曲線を描く曲げ加工、磨き上げられたつややかな年輪…一つひとつの木と会話をしながら、職人が手作業で丁寧に仕上げます。
そして家具としてのカタチになり、研磨や塗装などの薄化粧を施せば、木は驚くほど素直になります。決して伸縮することはなく、完成したカタチのまま、長く家族とともに時を刻みます。この瞬間、私たちは毎回、木材に新しい命を吹き込んだ気持ちになるのです。

木の美しさを
シンプルに引き立てる

選りすぐりの国産の木材を自社工場で加工し、クオリティの高い製品を世界に発信する。確固たるコンセプトのもと誕生した新ブランド「9×9」が掲げているのは、木材の魅力を引き出す家具づくりです。過剰な装飾をするのではなく、良質な木の美しさを際立たせるシンプルなデザイン。そのぶんディテールと質感には徹底的にこだわり、多くの人に愛され続ける家具を目指しています。
国産木材を使った家具は、まだ一般的ではないかもしれません。確かに、安価な大量生産には向かない素材です。でも、だからこそ素材の一つひとつが際立つ、熟練の職人の腕とデザインが息づく、唯一無二のものづくりがかなうのです。私たちは家具づくりを通して、国産木材の可能性を追求し、世界に向けて新しい価値を発信していきます。